欧州最大の放送メディアの展示会「IBC2006」に出展
2006年8月25日

MPEG-2、AVC/H.264のHDTV新製品や新技術を展示

映像圧縮技術のインダストリ・リーダーであるNTTエレクトロニクス株式会社(以下、NTTエレクトロニクス)は、来たる9月8日から12日までオランダアムステルダムで開催される欧州最大の放送メディアの展示会IBC2006(International Broadcasting Convention)に出展します。
日本電信電話株式会社(NTT)研究所との共同出展で、展示ブース(No.1.441)では「Innovative HDTV Solutions」をテーマに、放送や通信における映像素材伝送・制作・配信サービス向けの製品やソリューション展示、さらに開発中のAVC/H.264技術を展示します。

NTTエレクトロニクスの高画質HDTVコーデック装置は世界各国における番組制作現場にて活躍中で、特にMPEG-2エンコーダ/デコーダ「H3000シリーズ」は日本放送協会様や韓国MBC放送局様など国内外に多くの導入実績を誇り、世界的なスポーツイベント中継でも使用されています。本展示会ではRoHS指令対応モデルの「H5100シリーズ」を展示、さらにAVC/H.264のハイ・プロファイル(注1に対応した新製品のエンコーダ装置「HVE7100」の動画デモンストレーションを行います。さらにGigabit ETHERNET出力やFEC(前方誤り訂正符号)、暗号化機能を搭載したIPインタフェース装置「NA5000」を用いたHDTV映像のIP伝送デモンストレーションを行います。

NTTエレクトロニクスのマルチメディア事業部長 大久保恒夫は、「当社のHDTV装置は、画質に対して厳しいお客様から広く御支持をいただいており、日本だけでなく世界中のお客様からも好評を博しております。今回MPEG-2だけでなくAVC/H.264においても高画質を狙った製品を発表しておりますので是非ご来訪ください」と述べております。

出展品目

放送素材伝送分野

  • 放送素材のIP伝送ソリューション展示
    • 好評のHDTVエンコーダ「H3000シリーズ」のRoHS指令対応版「H5100シリーズ」の展示。
    • Gigabit ETHERNET出力 、FEC(前方誤り訂正符号)、および暗号化に対応したIPインタフェース装置「NA5000」の展示。
  • AVC/H.264 Intra コーデックによる低遅延伝送の要素技術の展示。[NTTサイバースペース研究所]

制作分野

  • 放送番組サーバへの素材取込アプリケーション
    • HDTVエンコーダ「HE5100」とOmneon社マルチメディア・サーバを組合せ展示。
  • AVC/H.264 オフライン・ソフトウェアエンコード技術を用いてHDTVを約2Mbpsに圧縮実演。
    [技術展示、NTTサイバースペース研究所]
  • 放送キー局と系列局との共同制作にむけたコラボレーション・ツール「ISIL-Box(イシル・ボックス)」の展示。
    [NTTサイバースペース研究所]

配信分野

IPTVや衛星配信に向けたAVC/H.264 のHigh Profileに対応した HDTVリアルタイム・エンコーダ「HVE7100」の実演。

放送機器用デバイス分野

  • 世界初シングルチップMPEG-2 HDTVコーデックLSI 「VASA(バーサ)」の展示。
  • HDVカメラを支えるコーデックLSI 「SuperENC(スーパーエンク) シリーズ」の展示。
  • 低遅延SDTVモジュールの展示。

3Dディスプレイ分野

眼鏡なしで自然な3D映像が長時間楽しめる立体表示ディスプレイの展示。[NTTサイバースペース研究所]

用語の説明

注1
ハイ・プロファイル
AVC/H.264では、要望されるさまざまな画質に対応できるように、7種類のプロファイルという機能セットがあるが、そのうちの一つ。
本文へ戻る

ニュース

ページの先頭へ