知多メディアスネットワーク、NTTエレクトロニクスのMPEG-2 HDTVエンコーダを採用
2007年6月11日
2007年11月より自主放送番組をデジタルハイビジョン化
NTTエレクトロニクス株式会社(以下、NTTエレクトロニクス)は同社主力製品であるMPEG-2 HDTVエンコーダ HE3100を、東海地区のケーブルテレビ放送事業者である知多メディアスネットワーク株式会社(以下、知多メディアス)の、自主放送番組(注1)用ヘッドエンド設備として納入いたしました。
知多メディアスは、2003年12月の地上デジタルテレビ放送開始に合わせて、地上デジタルテレビ放送およびCSデジタル放送の再送信を開始しております。同社は今年4月より、地上デジタル自主放送も開始しており、11月からはハイビジョン化する予定となっています。NTTエレクトロニクスの製品はそこで利用されるHDTV MPEG-2エンコーダとしてご採用いただきました。
パワフルかつ高い信頼性を誇るNTTエレクトロニクスのエンコーダソリューションにより、ハイビジョンによる臨場感あるデジタル放送の実現を強力にバックアップします。
知多メディアスの技術担当者である須田広志氏は次のようにコメントしております。「知多メディアスではNTTエレクトロニクスのエンコーダの採用により、コミュニティーチャンネルをハイビジョンで放送することが可能になります。画質面においては、低レートという厳しい条件下においても画質が良く、また機能面では他社では手動で切り替えなければならなかったSDとHDが自動で切換えできることや、ブートアップ(注2)が非常に短いという点で運用に最適であるということで、HE3100を採用いたしました」
NTTエレクトロニクスの大久保恒夫事業部長は本製品の特徴について、次のように述べております。「今回、知多メディアス様に納入された製品は『MPEG-2 HDTVエンコーダ HE3100』で、鮮明な画質に関して国内外から高い評価を得ております。1080i, 720p, 480iなど各種画像フォーマットに対応、音声は最大2系統、合計8chのエンコードが可能です。フロントパネルによる容易な操作、短時間でのブートアップをご評価いただいております。また、当社における画質向上グループにより、低レートで劣化ノイズを究極まで削減する研究を重ねてきたことにより、低レートにおいても安定した画質をご提供できます」
NTTエレクトロニクスでは世界的に拡大するHigh Definitionデジタル放送の推進に加え、今後は加速するケーブルテレビ局の自主放送番組のデジタル化の推進にも積極的に貢献していく予定です。
上:HD MPEG-2 エンコーダ HE3000シリーズ(ハーフラックサイズ)
下:HD MPEG-2 エンコーダ HE3100シリーズ(フルラックサイズ)
本記事に関する補足情報
用語の説明
- 注1
- 自主放送番組
同時再送信以外の有線テレビジョン放送 - 注2
- ブートアップ
装置の起動、立ち上げ