ハイ4:2:2プロファイル対応リアルタイムHD H.264ソリューションを欧州最大の放送技術展「IBC2007」に出展
2007年8月31日

NTTエレクトロニクス株式会社(以下、NTTエレクトロニクス)は、来たる9月7日から11日までオランダ・アムステルダムにて開催される欧州最大の放送技術展であるIBC2007に、新製品の出展および技術展示をします。NTTエレクトロニクスのブース(ブースNo.1.530)では、世界初となるハイ4:2:2プロファイル(注1)対応の、超高画質AVC/H.264 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」と、リアルタイムMPEG-2 to H.264トランスコーダ「HVT9100」の展示を行うと同時に、放送・通信における映像素材伝送・制作・配信サービス向けの新製品、ソリューション等を展示・紹介します。

出展品目

放送素材伝送分野

  • 世界初ハイ4:2:2プロファイル、超高画質AVC/H.264 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダ/デコーダ。MPEG-2フォーマットにも対応しており、現在運用しているMPEG-2から、将来的なH.264/AVCへの移行がスムーズに。(HV9100シリーズ)
  • 音声処理を強化、マルチチャンネル対応の高性能MPEG-2 HDTV エンコーダ/デコーダ(H5100シリーズ;オプションで最大16チャネルのPCM音声入出力、さらにDolby EまたはDolby Digitalモジュールを内蔵)
  • 素材伝送用で軽量、小型な高性能MPEG-2 HDTVエンコーダ/デコーダ(H5000シリーズ)
  • MPEG-2トランスポートストリームをIP化しEthernet回線を介して伝送するIPインタフェース装置(NA5000;10/100/1000Base-T対応、誤り訂正機能(FEC)、暗号化機能も搭載)

配信分野

ハイ4:2:2プロファイル対応のリアルタイムMPEG-2 to H.264 HDTVトランスコーダ。リアルタイムにMPEG-2 HDTVからより圧縮率の高いAVC/H.264へのトランスコードが可能で、IPTVやCATV、衛星に向けた高画質のHDTV映像配信に最適(HVT9100)

制作分野

コンテンツ制作向けソフトウェアベースエンコーダシステム。ソフトウェアベースによって、より柔軟な符号化チューニングを可能としたエンコードシステムで、特に高圧縮が望まれるVoD等のコンテンツ制作に最適[NTTサイバースペース研究所およびNTTアドバンストテクノロジーによる展示]

放送用機器向けデバイス製品

  • HDTV映像信号をシングルチップで符号化できる世界初のLSI、VASA
  • HDVカメラや無線デジタル映像機器向けのコーデックLSI、SuperENCシリーズ
  • ポータブル機器に最適、低遅延でコンパクトなSDTV/HDTVモジュール

その他出展品(3Dディスプレイ)

実写映像をリアルに映し出す3次元ディスプレイ(Depth-Fused)。これは独自の原理に基づいた、立体眼鏡なしで3D映像を長時間楽しむことができる、疲労感を殆ど感じない3Dディスプレイ[NTTサイバースペース研究所の技術展示品]

製品写真「HVE9100」
世界初ハイ4:2:2プロファイル対応
AVC/H.264 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダ HVE9100

用語の説明

注1:ハイ4:2:2プロファイル
H.264/AVCでは、要望されるさまざまな画質に対応できるように、プロファイルという機能セットが7種類定義されている。ハイ4:2:2プロファイルはそのうちの一つで、色空間4:2:0、4:0:0に加えて、4:2:2が使用可能。4:2:2フォーマットは4:2:0フォーマットの2倍の色情報を有し、放送・プロ向けの映像に適している(4:0:0は白黒)。

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