DVB-S2/H.264システムを利用したTBSの北京五輪HD SNG中継で、AVC/H.264 HDTV エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」を使用
2008年9月5日

世界各国の放送市場に高品質なコーデック装置を提供しているNTTエレクトロニクス株式会社(以下NTTエレクトロニクス)のAVC/H.264 HDTV エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」が、東京放送様(以下TBS)の北京五輪HD SNG中継で使用されました。今回のHD SNG中継は、変調方式DVB-S2(注)とAVC/H.264を組み合わせたシステム(以下、S2/H.264システム)で、TSレートは22.785Mbps、36MHz幅の衛星中継器の4分の1の帯域でのHDTV伝送を実現したのは世界で初めてとなります。

S2/H.264システムを使ったTBSの北京五輪SNG中継は、国際映像のほか野球、サッカー、バレーボール、柔道など日本選手が出場する各種競技や北京市内の様子を伝えるTBSの顔出し中継、ユニ取材(各社独自の取材)の映像伝送用として運用されました。TBSをキー局とするJNN系列(全28局)では、HV9100シリーズを利用したS2/H.264システムのHD SNGの本運用を2008年12月から開始する予定です。

HV9100シリーズ(エンコーダ「HVE9100」/デコーダ「HVD9100」)は、HDTV(1080i、720p)および SDTV(480i、576i)に対応し、音声は最大2系統、合計8chのエンコード/デコードが可能。世界で初めてAVC/H.264 ハイ4:2:2プロファイル(8bit)に対応し、高画質でありながら低遅延を実現しているのが特長です。2008年1月の発売以来、世界各国のお客様から多くの関心と期待が寄せられ、今回の北京五輪の中継でも多数の放送局様にご利用いただきました。今後もNTTエレクトロニクスの価値あるコーデックソリューションにご期待下さい。

製品写真「HV9100シリーズ」
AVC/H.264対応 HDTV/SDTV エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」

用語の説明

注:
DVB-S2
Digital Video Broadcasting - Satellite - Second Generationの略。従来のデジタル衛星放送規格DVB-Sの後継規格であるDVB-S2は、DVB-Sと比較して伝送容量が約30%向上している。(本文へ戻る

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