「IBC2008」出展報告
2008年10月10日

NTTエレクトロニクスは2008年9月12日から16日にかけてオランダ、アムステルダムで開催された欧州最大の放送技術展「IBC2008」に出展致しました。

弊社ブースでは、放送素材伝送用ハイ4:2:2プロファイル対応のAVC/H.264コーデック装置を始めとし、放送用機器向けデバイス製品および制作向けコーデックソリューションのデモンストレーションを大画面ディスプレイにて行いました。以下、展示の詳細について説明致します。

ブースの様子。HDTV映像伝送やSDTV映像伝送の展示を順番に見られるようなレイアウトになっています。ブース内の様子。多くのお客様にお立ち寄りいただきました。
「IBC2008」NTTエレクトロニクスブースの様子

会期中は大変多くのお客様にお立ち寄りいただき、大盛況のうちに展示会を終えることができました。社員一同心よりお礼申し上げます。

[主な出展製品1]リアルタイムコーデックソリューション

AVC/H.264対応 HDTV/SDTV エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」

「HV9100シリーズ」のブース
パネル「HVE9100」パネル「HVD9100」

HV9100シリーズは、放送のプロフェッショナルの声に応え、世界で初めてハイ4:2:2プロファイルに対応した高画質HDTV/SDTV エンコーダ/デコーダです。

展示会で使用した製品説明用のパネルは、下記の拡大画像でご覧になれます。

ブースでのデモ

3連モニタを使用し、それぞれ8Mbps(4:2:0), 25Mbps(4:2:2), 55Mbps(4:2:2)で圧縮した映像をご覧いただけるデモンストレーションを行いました。お客様からは「高レートはもちろん、低レートでも画質がクリアだ」という声が多く聞かれました。また、HV9100シリーズは北京オリンピックに採用されたということもあり、大変多くのお客様に注目していただきました。

MPEG-2対応 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダ/デコーダ「H5000シリーズ」

「H5000シリーズ」のブース
パネル「H5100、H5000」

H5000シリーズは、MPEG-2 HDTV 素材伝送用の軽量・小型な高画質エンコーダ/デコーダです。1Uハーフラックサイズかつ軽量なため、中継車/ヘリコプタ/オートバイといった移動体への搭載が容易です。SNG/専用線による報道・イベント現場からの伝送・中継に活躍します。

展示会で使用した製品説明用のパネルは、下記の拡大画像でご覧になれます。

ブースでのデモ

各国の放送局において多くの実績を誇るH5000シリーズの高画質な映像を体感いただけるデモンストレーションを行い、多くのお客様に関心を寄せていただきました。HV9100シリーズ同様、H5000シリーズもその機能性の高さから、北京オリンピックにおいて主にマラソン等の移動中継に採用されました。

MPEG-2 to AVC/H.264 HD/SD対応 リアルタイムトランスコーダ「HVT9100」

MPEG-2 HDTVからより圧縮率の高いAVC/H.264へリアルタイムにトランスコードが可能で、IPTVやCATV、衛星に向けた高画質のHDTV映像配信に最適です。

[主な出展製品2]放送用機器向けデバイス製品

AVC/H.264 エンコーダ/デコーダLSI「SARAENC/SARADEC」およびモジュール「SC50KE/SC50KD」

「SARAENC/SARADEC」のブース
パネル「SARAENC」パネル「SARADEC」

放送市場で高い実績を誇るVASA LSIの高画質を継承したSARAENC/SARADECは、AVC/H.264とMPEG-2の両方式のクロマ4:2:2フォーマットに対応したリアルタイムエンコーダ/デコーダ LSIです。

SARAENC/SARADEC LSIと高速メモリをモジュール化した「SC50KE/SC50KD」は、シンプルな機器構成でプロ画質を実現可能で、SNG、FPUなどの放送用機器に最適です。

展示会で使用した製品説明用のパネルは、下記の拡大画像でご覧になれます。

ブースでのデモ

大画面モニタを二面使用したデモンストレーションを行いました。25Mbps(4:2:2)の高画質を実感していただき、ビデオサーバーやコーデックソリューションへの搭載を検討されるお客様から高い関心を寄せられました。

超低遅延20msec以下!MPEG-2フルHDTV対応エンコーダLSI「MACHENC」、デコーダLSI「MACHDEC」

「MPEG-2シングルチップLSI」のブース
パネル「MACH ENC/MACH DEC」

HDTV映像のエンコード、デコードを可能とするMPEG-2シングルチップLSIです。低遅延が要求されるライブ映像の伝送、掛け合い、監視カメラ、無線対応家庭用映像機器などに最適です。

展示会で使用した製品説明用のパネルは、下記の拡大画像でご覧になれます。

ブースでのデモ

ゲーム機とワイヤレスTVの接続を想定し、実際にゲーム機を使ったデモンストレーションを実施しました。ゲーム映像のエンコード・デコード処理をわずか20msec以下と超低遅延で実現しているため、ゲームコントローラの操作性に全く違和感なく、快適にゲームを楽しめることをお客様に体感していただきました。特に低遅延が要求されるワイヤレスカメラへの搭載を検討されているお客様より高い関心をいただきました。

その他の出展製品

  • MPEG-2からAVC/H.264へのリアルタイムトランスコードが可能なシングルチップLSI「Matiz」
    MPEG-2フォーマットのHDTV、SDTVコンテンツをAVC/H.264へ変換し、高画質なまま少ないデータサイズで蓄積・送信することを可能にする、世界初のシングルチップトランスコーダLSIです。
  • HDVカメラや無線デジタル映像機器向けのMPEG-2コーデックLSI「SuperENC V」「LibraENC」
  • 最高画質と安定性で、日本を始め世界中の放送市場で採用されているMPEG-2 HDTVシングルチップコーデックLSI「VASA

IBC2008の展示会場であるオランダをはじめとする欧州では、スポーツ番組の人気が高く、画質を重視したHD化が注目されています。そのような背景の中、NTTエレクトロニクスの製品は、北京五輪やUEFA欧州選手権(EURO2008)、ツールドフランスなど世界的なスポーツイベントでの実績を重ねています。そのため、今回のIBCでは例年にも増して多数のスポーツ番組を提供している放送局、プロダクション関係のお客様にお立ち寄りいただきました。

皆様からいただいた多くのご意見、ご感想を参考に、今後も魅力的な製品を開発していきたいと思っております。各局のプレミアムコンテンツの素材伝送、局間伝送に最適なNTTエレクトロニクスのコーデックにこれからもご期待ください。

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