H.264/AVC HDTV対応リアルタイムコーデックモジュールを開発
PCI Express対応で小型・低消費電力の「PINEAモジュール」
2008年11月18日

NTTエレクトロニクス株式会社（以下NTTエレクトロニクス）は、H.264/AVC（注1） HDTV対応リアルタイムコーデックLSI 「PINEA」（注2）を搭載したPCI Expressモジュール「PINEAモジュール」を開発しました。

本製品はDDRメモリを内蔵したスタック型パッケージを採用したコーデックLSIを搭載しており、PCベースのH.264/AVCコーデックシステムの構築を容易に実現可能にするモジュールです。

デジタル映像圧縮フォーマットとして、H.264/AVCは放送、次世代DVD、およびモバイル端末などで広く利用され始めています。H.264/AVCには高度な圧縮アルゴリズムが採用されており、高圧縮率を実現可能である反面、膨大な演算処理の実行のために、高い処理能力を必要とします。PCの高速化は急速に進められていますが、フルHD映像やSD映像のマルチチャンネルエンコーディング処理をソフトウェアでリアルタイム処理するためには十分とは言えず、リアルタイムエンコーディングを安定して実現できるハードウェアコーデックが求められていました。

当社は、これらの市場の要求に応えるため、現在PC/サーバ分野において主流であるPCI Expressに対応したH.264/AVC HDTV対応リアルタイムコーデックモジュールを開発いたしました。本製品は、高画質な映像圧縮の実現と、小型化・低消費電力化を両立させており、各種映像機器の小型化、高性能化に寄与するとともに、汎用的なPCI Expressに対応することで開発期間の短縮にも貢献します。

NTTエレクトロニクスは、今後本製品の量産化に向けたステップに移行し、2009年6月より受注生産を開始いたします。