世界最大の放送機器展「NAB2009」に出展
AVC/H.264 4:2:2 HDTVデコーダとDVB-S2デモジュレータを世界で初めて一体化したIRDなどの新製品を初展示
2009年4月2日
NTTエレクトロニクス株式会社は、日本電信電話株式会社と共同で、来たる2009年4月20日から23日まで米国ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展「NAB2009」に出展します。
当社ブースでは、AVC/H.264 クロマ4:2:2 HDTV対応デコーダ機能とDVB-S2 対応デモジュレータ機能を世界で初めて一体化したIRD「HVD6100」をはじめ、マルチチャンネルエンコーダやエンコーダ/トランスコーダLSIなどの新製品を初展示致します。そのほか、ハイ4:2:2プロファイル (8bit)に世界で初めて対応した超高画質AVC/H.264 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」や、放送用機器向けデバイス製品および制作向けコーデックソリューションを多数の大画面モニタによるデモンストレーションを交えて、一同にご紹介します。
また、同時にAVC/H.264化の将来を見据えたリアルタイムコーデックソリューションの最先端研究技術展示も行います。NAB2009にご来場の際は、ぜひNTTエレクトロニクスブース(装置:SU11617、LSI/モジュール:SU11723)にお立ち寄りください。
出展品目は以下のとおりです。
1. リアルタイムコーデックソリューション
プロフェッショナル4:2:2 IRD 「HVD6100」
「HVD6100」は、AVC/H.264 クロマ4:2:2 HDTV対応デコーダ機能とDVB-S2 対応デモジュレータ機能を世界で初めて一体化したIRDです。デコーダ機能として、AVC/H.264とMPEG-2、クロマ4:2:2/4:2:0、HDTV/SDTVとマルチフォーマットに対応しており、さらに、高画質なHDTV/SDTV解像度変換など多様な機能を実装しております。また、デモジュレータ機能として、高性能な衛星素材伝送用DVB-S2やDVB-DSNG、DVB-Sに対応しております。
AVC/H.264 HDTV/SDTV エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」
世界初のハイ4:2:2プロファイル対応(8bit)、超高画質AVC/H.264 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダ/デコーダです。MPEG-2フォーマット(オプション)にも対応しており、現在運用しているMPEG-2フォーマットから、将来的なAVC/H.264フォーマットへの移行がスムーズに行えます。
2. 放送用機器向けデバイス製品
PC向けPCI-Express対応AVC/H.264ビデオコーデックLSI「PINEA」
PCI-Expressインタフェースを有し、PCの負荷を軽減しながらシングルチップで高画質な映像圧縮および再生が可能なビデオコーデックLSIです。次世代映像圧縮技術AVC/H.264に準拠し、MPEG-2の半分以下のデータサイズあるいはビットレートで高画質を実現します。
AVC/H.264 エンコーダ/デコーダLSI「SARAENC/SARADEC」およびモジュール「SC50KE/SC50KD」
放送市場で高い実績を誇るコーデックLSI「VASA」の高画質を継承した、新開発のAVC/H.264 エンコーダ/デコーダLSI「SARAENC/SARADEC」および、SARAENC/SARADEC LSIと高速メモリをモジュール化した「SC50KE/SC50KD」モジュールを展示します。SC50KE/SC50KDモジュールを使用することにより、シンプルな機器構成でプロ画質を実現可能で、SNG、 FPUなどの放送用機器に最適です。
MPEG-2 to AVC/H.264シングルチップトランスコーダLSI「Matiz」
フルHDTV MPEG-2 エンコーダ/デコーダモジュール 「LibraENCモジュール」
3. 制作向けコーデックソリューション(NTT-ATの共同出展)
ソフトウェアエンコーダ
AVC/H.264 HDTVソフトウェアエンコーダSDK「HDVE-100EncoderSDK」は、IPTVのVoDサービスなどで高画質・高圧縮が望まれるコンテンツ制作のアプリケーションやシステムに容易に組み込むことができる最適なH.264エンコーダSDKです。HDVE-100EncoderSDKは、マルチコア・マルチCPU環境において分散演算処理技術の採用により効率的なエンコード処理を実現しています。
4. 次世代最先端技術展示(NTTサイバースペース研究所(※)の技術展示)
※2012年7月にNTTメディアインテリジェンス研究所に名称変更
SVCリアルタイムソフトウェアコーデック
スケーラブル映像符号化は、さまざまな解像度・フレームレート・画質での再生に対応した圧縮ファイルを生成可能な符号化方式です。多様な通信・観視環境へ対応する期待の高まりをうけ、ISO/ITU-Tにより国際標準符号化方式SVC(Scalable Video Coding)が策定されました。NTTでは独自の高画質化・高速化技術を用いて、この度、世界初となるフルHD(1920×1080画素)のSVCリアルタイムソフトウェアコーデックを実現しました。