「NAB2009」出展報告 会期:2009年4月20日~23日
2009年5月21日
NTTエレクトロニクスは2009年4月20日から23日にかけて米国ラスベガスで開催された世界最大の放送機器展「NAB2009」に出展致しました。
当社ブースでは、AVC/H.264 クロマ4:2:2 HDTV対応デコーダ機能とDVB-S2 対応デモジュレータ機能を世界で初めて一体化したIRD「HVD6100」などの新製品を初展示致しました。そのほか、放送素材伝送用ハイ4:2:2プロファイル対応のAVC/H.264コーデック装置や、放送用機器向けデバイス製品および制作向けコーデックソリューションのデモンストレーションを大画面ディスプレイにて行いました。
以下、展示の詳細について説明致します。
ブースの様子
会期中は大変多くのお客様にお立ち寄りいただき、大盛況のうちに展示会を終えることができました。社員一同心よりお礼申し上げます。
[主な出展製品 1]リアルタイムコーデックソリューション
プロフェッショナル4:2:2 IRD「HVD6100」
「HVD6100」は、AVC/H.264 クロマ4:2:2 HDTV対応デコーダ機能とDVB-S2 対応デモジュレータ機能を一体化した世界初のIRDです。デコーダ機能として、AVC/H.264とMPEG-2、クロマ4:2:2/4:2:0、HDTV/SDTVとマルチフォーマットに対応しており、さらに、高画質なHDTV/SDTV解像度変換など多様な機能を実装しております。また、デモジュレータ機能として、高性能な衛星素材伝送用DVB-S2やDVB-DSNG、DVB-Sに対応しております。
ブースでのデモ
3台の50インチ フルHDPDPを用い、2種類の動態デモンストレーションを行いました。Integrated Receiver Decoder(IRD)として、実測値で約300msecを実現できるデコーダ部分を公開し、超低遅延を体感していただきました。
当日のデモンストレーションを記事と動画でご覧になりたい方はこちらへ
AVC/H.264 HDTV/SDTV エンコーダ 「HVE9100」
「HVE9100」は、世界初ハイ4:2:2プロファイル対応(8bit)、超高画質AVC/H.264 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダです。MPEG-2フォーマット(オプション)にも対応しており、現在運用しているMPEG-2から、将来的なAVC/H.264への移行がスムーズに行えます。
ブースでのデモ
HVE9100(エンコーダ)/HVD6100(デコーダ)による高画質な映像を体感いただけるデモンストレーションを行いました。
HVE9100は、AVC/H.264 4:2:2クロマフォーマットに対応し、高レートによる高画質と低遅延を両立している唯一のエンコーダである点から、メジャーリーグベースボールの専門チャンネルMLB NetworkにHDスポーツ中継用エンコーダとして採用されています。今回のNABでも、スポーツ中継用エンコーダとして採用を検討されているお客様が多数いらっしゃいました。
[主な出展製品 2]放送用機器向けデバイス製品
- PC向けPCI-Express対応AVC/H.264ビデオコーデックLSI「PINEA」
- AVC/H.264 エンコーダ/デコーダLSI「SARAENC/SARADEC」およびモジュール「SC50KE/SC50KD」
- MPEG-2 to AVC/H.264シングルチップトランスコーダLSI「Matiz」
- フルHDTV MPEG-2 エンコーダ/デコーダモジュール 「LibraENCモジュール」
左3点のパネルは、下記のPDFでご覧になれます。
NTTエレクトロニクスのコーデック製品は、北京五輪やUEFA欧州選手権(EURO2008)、ツールドフランスなど、最高クラスの画質と信頼性が求められる世界的なスポーツイベントでの実績を重ねています。NAB会期直前に、MLB NetworkのHD中継用エンコーダとしてHVE9100が採用されたこともあり、今回のNABではスポーツ番組を提供している多くの放送局、プロダクション関係のお客様から期待が寄せられました。
皆様からいただいた多くのご意見、ご感想を参考に、今後も魅力的な製品を開発していきます。各局のプレミアムコンテンツの素材伝送、局間伝送に最適なNTTエレクトロニクスのコーデックにこれからもご期待ください。