2010年FIFAワールドカップのHD中継用コーデックに
NTTエレクトロニクス製フルHD H.264エンコーダ/デコーダが採用
2009年8月26日
NTTエレクトロニクス株式会社(以下NTTエレクトロニクス)のAVC/H.264 HDTV/SDTV対応エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」が、南アフリカの国営通信サービス会社であるSentech社に、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会のHD中継用コーデックとして採用されました。なおHV9100シリーズを採用した中継システムは、2010年FIFAワールドカップのプレ大会として、2009年6月14日から28日に開催された、FIFAコンフェデレーションズカップ2009から運用が開始されています。
南アフリカで開催される2010年FIFAワールドカップでは、世界各国の放送局の拠点となるIBC(国際放送センター)へ各スタジアムからの中継映像を伝送する際に、Sentech社の衛星通信が使われます。NTTエレクトロニクスのHV9100シリーズは、試合が行われる南アフリカ各地の全10スタジアムに設置(システム構築:Comscience社)され、Sentech社によるIBCへの素材伝送に使われます。
Sentech社のAllan Bester氏は次のようにコメントしています。「2010年FIFAワールドカップではMPEG-2フォーマットが使われますが、今後はAVC/H.264フォーマットも使用していく予定です。NTTエレクトロニクスのHV9100シリーズは、MPEG-2とAVC/H.264の両方に対応しており、我々のニーズに応える製品です。また、HV9100シリーズは4:2:2プロファイルに対応しており、アフリカ初となる2010年FIFAワールドカップを、高画質な映像でお届けします。HV9100シリーズは、北京オリンピックなどの国際的なスポーツイベントでの実績が豊富で信頼性が高く、今回のFIFAワールドカップでも高品質な映像伝送に貢献できると確信しています。スタジアムからの臨場感溢れるライブ映像をお楽しみください」
HV9100シリーズ(エンコーダ:HVE9100、デコーダ:HVD9100)は、HDTV(1080i、720p)およびSDTV(480i、576i)に対応しております。またオプションとして、最大16chのPCM音声入出力の対応および、IPインタフェースなども搭載可能です。HV9100シリーズは、2008年1月の発売より、多くの放送局から高い関心が寄せられ、素材伝送用、局間伝送用コーデックとして日本国内をはじめ、北米、欧州、ブラジルにおいても多数ご利用いただいております。
AVC/H.264対応 HDTV/SDTV エンコーダ 「HV9100シリーズ」
なお、本製品は来る2009年9月11日から15日にかけてオランダ、アムステルダムにて開催される欧州最大級の放送業界展示会「IBC 2009(リンク先は情報が更新されている場合があります)」(ブースNo. 1.D35)に出展致します。
本記事に関する補足情報
Sentech
Sentechは、消費者や企業へ費用効率の高い最先端の技術を提供している、南アフリカの国営通信サービス会社です。Sentechは国内への放送送信、国際電話通信、ブロードバンドマルチメディア、および付加価値サービスを含む幅広い製品やサービスを取り揃えています。
Sentechに関する詳細はhttp://www.sentech.co.za/をご覧下さい。
Comscience
Comscienceは、衛星通信システム用の製品を専門に扱う、南アフリカ国有のブロード・ベース・ブラック・エコノミック・エンパワメント(BBBEE)会社です。Comscienceでは、製品納品後のサポートサービス、納品時の取り付け、納品後の製品テスト、およびローカルシステムのデザインなどを訓練されたスタッフが提供しています。Comscienceは、世界中の衛星用機器を製造するリーディングカンパニーのために在庫を所有している販売業者であり、供給された製品の修理センターとして工場から認定されています。
Comscienceに関する詳細はhttp://www.comscience.info/をご覧下さい。