欧州最大の放送技術展「IBC 2009」に新製品・新技術を出展
2009年9月9日
NTTエレクトロニクス株式会社は、日本電信電話株式会社と共同で、来たる9月11日から15日までオランダ、アムステルダムにて開催される欧州最大の放送技術展「IBC2009」(ブースNo. 1.D35)に出展します。
当社ブースでは、AVC/H.264 クロマ4:2:2 HDTV対応デコーダ機能とDVB-S2 対応デモジュレータ機能を世界で初めて一体化したIRD「HVD6100」をはじめ、マルチチャンネルエンコーダ(参考展示)やマルチチャンネルトランスコーダ(参考展示)、エンコーダ/トランスコーダLSI「Matiz-Advance」などの新製品を展示致します。
また同時に、将来を見据えたリアルタイムコーデックソリューションの最先端研究技術展示も行います。IBC 2009にご来場の際は、ぜひNTTエレクトロニクスブース(ブースNo. 1.D35)にお立ち寄りください。
出展品目および、会場内でのNTTエレクトロニクスブース場所情報は以下のとおりです。
リアルタイムコーデックソリューション
AVC/H.264 and MPEG-2 4:2:2 プロフェッショナルIRD「HVD6100」
「HVD6100」は、AVC/H.264 クロマ4:2:2 HDTV対応デコーダ機能とDVB-S2 対応デモジュレータ機能を世界で初めて一体化したIRD(Integrated Receiver Decoder)です。デコーダ機能として、AVC/H.264とMPEG-2、クロマ4:2:2/4:2:0、HDTV/SDTVとマルチフォーマットに対応。さらに、HDTVからSDTVへの高画質なダウンコンバートなど多様な機能を実装しております。また、デモジュレータ機能として、高性能な衛星素材伝送用DVB-S2やDVB-DSNG、DVB-Sに対応しております。
AVC/H.264 HDTV/SDTV エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」
「HV9100シリーズ」は、世界初のハイ4:2:2プロファイル対応(8bit)、超高画質AVC/H.264 HDTV/SDTVリアルタイムエンコーダ/デコーダです。MPEG-2フォーマットにも対応(オプション)しており、現在運用しているMPEG-2 フォーマットから、将来的なAVC/H.264フォーマットへの移行がスムーズに行えます。
映像デバイス製品
AVC/H.264 エンコーダ/トランスコーダLSI 「Matiz-Advance」
「Matiz-Advance」は、フルHD AVC/H.264エンコーダとMPEG-2からAVC/H.264へのトランスコードをシングルチップで実現した、プロフェッショナル向けエンコーダ/トランスコーダLSIです。符号化制御は、CBRおよびVBRに対応するほか、オプションでCapped VBRにも対応可能なため、プロフェッショナル向け映像機器に幅広く適用することが可能です。さらに、本製品はHDTVからSDTVへのダウンスケーラを搭載しているほか、オプションでシームレスなビットレート変更に対応可能なため、柔軟な符号化制御を実現できます。
PC向けPCI-Express対応AVC/H.264ビデオコーデックLSI「PINEA」
「PINEA」は、PCI-Expressインタフェースを有し、PCの負荷を軽減しながらシングルチップで高画質な映像圧縮および再生が可能なビデオコーデックLSIです。次世代映像圧縮技術AVC/H.264に準拠し、MPEG-2の半分以下のデータサイズあるいはビットレートで高画質を実現します。
MPEG-2 to AVC/H.264シングルチップトランスコーダLSI 「Matiz」
「Matiz」は、MPEG-2フォーマットのHDおよびSDコンテンツをAVC/H.264フォーマットに変換する、世界初のシングルチップトランスコーダLSIです。
フルHDTV MPEG-2 エンコーダ/デコーダモジュール「LibraENCモジュール」
超コンパクトMPEG-2 SDTV エンコーダモジュール「SDモジュール」
次世代最先端技術展示
SVCリアルタイムソフトウェアコーデック(NTTサイバースペース研究所の技術展示)
スケーラブル映像符号化は、さまざまな解像度・フレームレート・画質での再生に対応した圧縮ファイルを生成可能な符号化方式です。多様な通信・観視環境へ対応する期待の高まりをうけ、ISO/ITU-Tにより国際標準符号化方式SVC(Scalable Video Coding)が策定されました。NTTでは独自の高画質化・高速化技術を用いて、この度、世界初となるフルHD(1920×1080画素)のSVCリアルタイムソフトウェアコーデックを実現しました。