NTTエレクトロニクス、フルHD H.264エンコーダで世界最短クラスの超低遅延を実現
2009年11月10日
NTTエレクトロニクス株式会社(以下NTTエレクトロニクス)は、2008年1月より発売しているAVC/H.264 HDTV/SDTV対応エンコーダ「HVE9100」の機能を拡充し、2010年3月より「超低遅延モード」に新たに対応いたします。これにより、低ビットレートにおけるAVC/H.264符号化処理遅延時間としては世界最短クラスの100msecを実現します。
2011年の地上波デジタル完全移行に向けて、放送業界では高品質な映像のリアルタイム伝送が求められ、伝送遅延要素の中で影響の大きい画像符号化 処理遅延が大きな課題となっています。NTTエレクトロニクスはこの課題解決に取り組み、AVC/H.264 HDTV/SDTV対応エンコーダ「HVE9100」の超低遅延モード(100msec)を実現しました。本モードは音声圧縮にも対応しており、LIVE映像中の掛け合い時や定点カメラの遠隔操作の違和感を大幅に低減できます。
HV9100シリーズ(エンコーダ:HVE9100/デコーダ:HVD9100)は、ハイ4:2:2プロファイルに対応しており、画質を重視する 4:2:2素材伝送において高い評価をいただいています。加えて、超低遅延モードを搭載することにより、低遅延を重視するLIVE映像伝送から4:2:2素材伝送までを1台の装置でご利用いただくことが可能になります。
HV9100シリーズ(エンコーダ:HVE9100/デコーダ:HVD9100)は、HDTV(1080i、720p)およびSDTV(480i、576i)に対応しております。またオプションとして、最大16chのPCM音声入出力の対応および、IPインタフェースなども搭載可能です。様々な音声圧縮モードを搭載、アンシラリの伝送も可能です。このためHV9100シリーズは、2008年1月の発売より、多くの放送局から高い関心が寄せられ、素材伝送、局間伝送などの用途を中心に、日本国内をはじめ、北米、欧州、ブラジルにおいても多数ご利用いただいております。
AVC/H.264 HDTV/SDTV対応エンコーダ「HVE9100」
本記事に関する補足情報
販売価格
オープン価格
超低遅延モード対応時期
2010年3月予定