10bit対応を含む次世代H.264/AVCエンコーダ/デコーダ LSIファミリーの開発推進を強化
2009年11月17日

NTTエレクトロニクス株式会社(以下NTTエレクトロニクス、本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:吉村 寛)は、次世代H.264/AVC エンコーダ/デコーダLSIファミリーの開発推進の強化を発表いたします。

現在、アナログからデジタル、SDTVからHDTV、テープからデジタルファイルなど、映像素材自体の高画質化に伴って、映像素材圧縮時の画質劣化を極力小さくしたいというニーズが顕在化しています。そのため、H.264/AVCによる映像素材圧縮時には8bitでの符号化が主流ですが、さらに高い階調での表現が可能な10bit対応が求められるようになってきました。

この流れに伴い、NTTエレクトロニクスは従来の8bit 対応H.264/AVC エンコーダ/デコーダLSIのさらなる低遅延化、低レート化、高画質化に努めるとともに、10bit対応H.264/AVC エンコーダ/デコーダLSIの開発推進も強化していきます。

当社は、2009年11月18日から20日にかけてパシフィコ横浜で開催される組込み専門技術展「組込み総合技術展(Embedded Technology 2009)」において10bit AVC IntraデコーダLSIを参考出展するのを皮切りに、さまざまな用途に対応する10種類以上のH.264/AVCエンコーダ/デコーダLSIファミリーを2012年までに順次発表する予定です。

当社はこれまで、4:2:2対応のH.264/AVCエンコーダ/デコーダLSIを映像素材伝送用として世界で初めて市場投入し、その高画質な映像圧縮技術が各国のスポーツ素材伝送などで高い評価を得てきました。引き続き従来の8bit対応H.264/AVCエンコーダ/デコーダLSIの改良を重ねるとともに、10bit対応エンコーダ/デコーダLSIの開発推進を強化します。

市場のニーズにタイムリーに応えることで、当社の次世代H.264/AVCエンコーダ/デコーダLSIファミリーを全世界へ展開していきます。コーデックLSIの品質レベルのさらなる引き上げによって、当社は最高画質の放送素材伝送、編集、配信を実現します。

次世代 H.264/AVCエンコーダ/デコーダ LSIファミリー発表予定スケジュール

2009年12月
10bit AVC Intra デコーダ
2010年4月(NAB)
10bit 4:2:2 1080 60iマルチ(H.264/MPEG-2)デコーダ
2011年Q1
10bit 4:2:2 1080 60p デコーダ
4:2:0 1chip 2-pass エンコーダ
2011年Q2
4:2:0 1080 60pエンコーダ
MPEG-2 TS & MXF dual stream エンコーダ
4:2:2 超低遅延エンコーダ
2011年Q3
Single Chip 1080i Dual エンコーダ
2012年Q1-
4:2:2 2-passエンコーダ(2チップ構成)
12bit 4:2:2 1080 60p エンコーダ

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