NTTエレクトロニクス、1GbpsのIPsec通信を可能にするパケットエンジンと、
デュアルCPUコアによる快適なアプリケーション環境を備えたネットワークプロセッサを発表
2009年11月17日
NTTエレクトロニクス株式会社(以下NTTエレクトロニクス、本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:吉村 寛)は、双方向1GbpsのワイヤレートIPsec通信が可能なギガビットネットワークプロセッサGigaConnectシリーズ「GC-1000」を2010年3月より発売開始いたします。
近年、NGNに代表される高速光ネットワークの進展に伴って、ブロードバンドルータやホームゲートウェイなどへの機能拡大の要求が高まっています。しかし、機能拡大に伴い、転送処理にCPUが介在する従来の方式では、CPUの負荷増大が、サービス品質の劣化に繋がると懸念されています。
今回NTTエレクトロニクスが発売するギガビットネットワークプロセッサGigaConnectシリーズ「GC-1000」は、IPsec、IPパケット転送、QoS処理、レイヤ2スイッチングを行なう専用のハードウェアに加え、2個のアプリケーション用CPUコアを搭載することにより、いかなる通信負荷においてもユーザ体感品質(QoE)を確保し、サービス品質の向上に貢献します。
本製品は1Gbps(双方向)までのワイヤレート通信に対応しており、NGNの普及とともに拡大が予想されるサービスへの対応が可能な拡張性を備えています。
本製品は、ホームゲートウェイ、ルータ、VPN装置、ファイアウォール装置、ネットワークストレージ、セットトップボックス、IPTV、ホームセキュリティ装置、ネットワーク監視装置、情報家電サーバなど多様なネットワーク機器に最適です。
なお、本製品は来る11月18日(水)から20日(金)にかけてパシフィコ横浜で開催される、組込み総合技術展「Embedded Technology 2009」(ブース No.E-03)に出展いたします。当日は、ブロードバンドルータに本製品を組み込んだ映像デモンストレーションを実施いたしますので、「Embedded Technology 2009」にご来場の際はぜひNTTエレクトロニクスブースへお立ち寄り下さい。
製品の主な特長
- 高速パケット処理
IPパケット転送エンジン(専用ハードウェア)を搭載。1Gbps(双方向)のワイヤレート通信が可能です。 - 高速IPsec処理
パケットエンジン内にインライン型IPsec回路を搭載。64バイトショートパケット通信においても、1Gbps(双方向)のIPsec通信が可能です。さらに、アプリケーションが自由に利用できる暗号・認証エンジン(専用ハードウェア アクセラレータ)も搭載しています。 - 高品質QoS処理
QoS制御機能搭載。各種トラフィックが高ビットレートで混在しても、IP電話等、特定トラフィックの通信品質を保持することができます。 - 快速アプリケーション処理
アプリケーション用に600DMIPS(400MHz)のCPU(PowerPC)コアを2個搭載。VoIPなどのアプリケーション処理を快適に実行できます。
ギガビットネットワークプロセッサGigaConnectシリーズ「GC-1000」
本記事に関する補足情報
<本件に関するお問い合わせ先>
NTTエレクトロニクス株式会社 電子デバイス営業部
E-mail:eg-el-info-jp@ntt-el.com