NTTエレクトロニクスの映像コーデックが「障害者インクルーシブな防災に関するアジア太平洋会議」のライブ映像伝送に採用
~メイン会場(宮城県仙台市)、サテライト会場(北海道浦河町)と海外を含む複数拠点間での映像伝送に貢献~
2014年6月18日
NTTエレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:萩本 和男、本社:神奈川県横浜市、以下 NTTエレクトロニクス)は、2014年4月22日、23日に開催された「障害者インクルーシブな防災に関するアジア太平洋会議」における、ナローバンドからHDまでの多彩なフォーマットでの映像伝送に協力しました。
2015年3月に仙台市で開催される第3回国連防災世界会議に向けて、特に障害者と防災に関する取り組みについて提言する狙いで開催された今回の会議は、18カ国から障害者団体や政府防災担当官ら約130人が参加。メイン会場(宮城県仙台市、『せんだいメディアテーク』)とサテライト会場(北海道浦河町、『浦河町総合文化会館』)の間でのIP回線を使用したHD映像伝送を行い、北海道 浦河町やフィリピン マニラでの取り組みについても現地からの映像中継で発表されました。
NTTエレクトロニクスのAVC/H.264対応エンコーダ装置「HVE9000シリーズ」が、メイン会場の映像をサテライト会場(浦河町)へリアルタイムに伝送するとともに、障害者と防災に関する浦河町での取り組みの実績についてのプレゼンテーションをメイン会場へ映像伝送 (映像形式は、AVC/H.264、1080/ 29.97i、約6Mbps) するのに使用されました。
また、NTTエレクトロニクスのメディアトランスコーダ「HVX500」を使用して、ナローバンドの環境で映像をマニラへ配信する試験も行われ、さまざまなビットレートで映像が配信されました。
今回の会議の映像中継について企画された慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 川森雅仁特任教授のコメント。「HVE9000シリーズを使った高画質なHD映像伝送と、HVX500を使った低ビットレートでの映像配信の両方で満足のいく画質で映像を送ることができました。使用可能な回線の帯域幅や予算に応じて、さまざまな映像伝送アプリケーションをNTTエレクトロニクスが提供できることを実感できました」
NTTエレクトロニクスのデジタル映像・システム事業本部本部長、笠原久嗣のコメント。「重要な会議の映像中継に弊社の映像コーデックが採用されたことをうれしく思います。中継映像の乱れがなく、映像の中に映っている文字も読みやすいなど、画質について関係者から高く評価していただきました。
NTTエレクトロニクスでは、低ビットレートで高画質、低遅延な映像伝送を可能にするとともに、パケットロスの影響を受けにくい仕組みを実装したIPコーデック製品(MV5000シリーズ)を開発するなど、IP回線を使用した映像伝送を実施されるお客様の期待に応える製品をご用意しております」
メイン会場(宮城県仙台市)の様子。字幕付きの映像で中継が行われました。
AVC/H.264対応 HDTV/SDTV エンコーダ「HVE9000シリーズ」について
高画質なハイ4:2:2プロファイルに世界で初めて対応したエンコーダ装置で、オリンピックやFIFAワールドカップなど、世界的なイベントの国際中継での採用実績が多数あります。高画質、高機能なことに加えて、安定性が高い点が評価されています。AVC/H.264符号化時には1フレーム超低遅延に対応。また、電源二重化により信頼性を高めており、さまざまな運用に適用できます。
AVC/H.264対応 HDTV/SDTV エンコーダ HVE9000シリーズ:
メディアトランスコーダ「HVX500」について
スマートフォンやタブレット端末、IPテレビ、PCなど多様なデバイスに適した形式に映像を変換できます。トランスポートストリームやカメラ映像(HD-SDI)からの入力ソースを、異なる複数のストリームにリアルタイムに変換するHVX500 Liveと、ポストプロダクションで利用されている多様なファイルフォーマットをファイルベースで変換するHVX500 Serverの製品ラインアップをそろえており、国内マルチデバイス配信システムに多数採用されています。
マルチプラットフォーム対応高機能メディアトランスコーダ HVX500:
- HVX500 製品紹介ページ
AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ「MV5000シリーズ」について
自社開発の高画質LSIを搭載し、低ビットレートでも高画質かつ低遅延なHD映像伝送を実現。IPストリームの2本同時出力が可能で、LAN/WANを組み合わせたネットワーク構成に柔軟に対応します。コンパクト1Uハーフサイズです。
AVC/H.264 IPエンコーダ/デコーダ MV5000シリーズ:
<本件に関するお問い合わせ先>
NTTエレクトロニクス株式会社
デジタル映像・システム事業本部マルチメディアシステム事業ユニット
メディアソリューション部門 丹羽博幸 曽根英子