NTTエレクトロニクス、フジクラ、米国Nistica社は
小型波長選択スイッチ(WSS)の開発に向け共同開発パートナーシップを締結
- 次世代ROADMラインカード向け小型多ポートWSSの開発を加速 -
2013年3月18日
NTTエレクトロニクス株式会社(以下NEL、本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長 吉村寛)、フジクラ株式会社(以下、フジクラ、本社:東京都江東区木場1-5-1、代表者氏名:取締役社長 長浜洋一)およびフジクラ米国子会社のNistica Inc. (以下、Nistica、本社:745 US Route 202-206, Bridgewater, NJ 08807, USA、CEO Ashish Vengsarkar)、は共同開発パートナーシップを締結し、NELの光部品技術とフジクラ、NisticaのWSS※1モジュール技術を組み合わせることにより、次世代ROADM※2ラインカード向け小型多ポートWSSの開発を加速いたします。
Nisticaは1X2および1X4 WSSの製品化および販売実績を有しており、フジクラは低コストWSSの量産技術を保有しています。NELはPLC※3、半導体レーザやデジタルコヒーレント用DSP-LSI等の先端的光通信用部品の販売を行ってきました。この度、3社の独自技術を持ち寄り、高信頼で量産化可能な小型複合光モジュールをタイムリーに開発することが狙いです。
フレキシブルに信号経路設定(異なる伝送速度の混在や多方路設定等)を行うことのできる次世代高速・大容量光ネットワークの実現のため、そのキーデバイスであるWSSには多ポート化、グリッドレスといった高機能化に加え、小型化が強く求められています。この開発により、タイムリーに薄型(1スロットラインカード対応)の多ポートTwin WSSをご提供することで、弊社御客様が目指している小型高効率な100G/400G級大容量光ネットワーク装置の実現に貢献いたします。
本記事に関する補足情報
ニスティカ社(Nistica Inc.)
- 本社所在地:
- 米国ニュージャージー州ブリッジウォーター
- CEO:
- アシシュ・ヴェングサーカー(Ashish Vengsarkar)
- 設立:
- 2005年1月
ニスティカ社の詳しい情報は以下のURLをご参照ください。
http://www.nistica.com/
株式会社 フジクラ
- 本社所在地:
- 東京都江東区木場
- 取締役社長:
- 長浜洋一
- 設立:
- 1910年3月
株式会社フジクラの詳しい情報は以下のURLをご参照ください。
http://www.fujikura.co.jp/
フジクラは、2012年にニスティカ社を子会社化し、ニスティカ社の開発した製品の量産を担当すると共に、日本国内での販売も担当しています。
【用語解説】
- ※1
- 波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)
波長選択スイッチは単一の入力ポートと複数の出力ポートを有し、入力した波長多重信号を波長ごとに分離して、複数の出力ポートの何れかに振り分けて出力することができます。 或いは、複数の入力ポートと単一の出力ポートを有し、上記と逆方向の動作をさせることもできす。 ニスティカ社が開発したFLEDGE シリーズのコア製品であるFullFledgeは出力ポート(或いは入力)が2ポートの1×2WSS(或いは2×1WSS)、4ポートの1×4WSS(或いは4×1WSS)及び、多連波長ブロッカです。 - ※2
- ROADM(Reconfigurable Optical Add and Drop Multiplexer)
光通信ネットワークのノードに設置される光部品で、光信号の分岐/挿入/通過などの通信経路を設定することができます。遠隔操作でネットワークを再構成できるため、ROADMを用いたリングネットワークが大容量波長多重ネットワーク構成の主流になっています。 - ※3
- PLC(Planar Lightwave Circuit:平面光波回路)
PLCは、LSIと同様の薄膜形成・微細加工技術を応用して作製される石英ガラス導波路からなる光回路で、スプリッタ、WDM用波長合分波器などが実用化されています。
本件に関するお問い合わせ先
〒221-0031 横浜市神奈川区新浦島1-1-32 ニューステージ横浜
NTTエレクトロニクス株式会社 光システム事業部
高知尾 昇
e-mail:takachio-n@ntt-el.com