NTTエレクトロニクス コーデック製品 北京五輪採用事例
第2回:オリンピックの感動を世界へ伝送
2009年2月17日

五輪史上初の完全HD中継実現を強力にバックアップ

2008年8月に開催された北京五輪は、五輪史上初めて国際映像信号がすべてハイビジョン(1080i / 50)、5.1サラウンドで制作された記念すべき大会となりました。NTTエレクトロニクスは、国際映像の制作を担当するBOB(注1)や、世界各国の放送局の五輪放送拠点となるIBC(注2)にエンコーダ/デコーダ製品を多数納品し、五輪史上初の完全HD中継の実現を強力にバックアップしました。

北京五輪採用事例紹介の第1回では、北京のIBCから日本への素材伝送の事例について紹介しました。今回は、日本以外の地域、具体的には欧州、韓国、北米(カナダ)、南米(ブラジル)への素材伝送の事例の中から、欧州の事例について紹介します。

北京五輪における素材伝送のエンコーダ/デコーダ製品の採用事例を紹介する図。北京から欧州、ブラジル、韓国への素材伝送はMPEG-2形式でHE5100が採用。日本への伝送はMPEG-2形式でHE3100が採用。カナダへの伝送はH.264形式でHVE9100が採用。
北京五輪における、NTTエレクトロニクス エンコーダ/デコーダ製品の採用事例。
MPEG-2 4:2:2プロファイル、H.264 ハイ4:2:2プロファイルに対応し、最高クラスの画質を実現した画像圧縮技術で、五輪の感動を世界に伝えました。

世界最大の放送協会EBUの五輪中継に採用

欧州放送連合(EBU)は、欧州及び北アフリカの56カ国、75の放送局が加盟(このほかに43局が準加盟)する世界最大の放送協会です。1956年のメルボルン五輪より五輪放送に取り組んでいるEBUは、2008年の北京五輪に4,500名以上のスタッフを派遣し、2,000時間以上の五輪映像を61カ国に配信しました。

NTTエレクトロニクスのMPEG-2 HDTV/SDTV対応 エンコーダ/デコーダ「HE5100シリーズ」は、EBUのHD中継用のエンコーダ/デコーダとして採用され、4:2:2プロファイルに対応した高精細な映像の伝送に貢献しました。

写真「IBC内部のEBUブースの前の様子」IBC内部のEBUブースの前。複数の階にまたがって配置されたEBU加盟局のブースは、IBC内で最大の面積を誇りました。


用語の説明

注1
BOB
Beijing Olympic Broadcasting Co. Ltd.の略。選手の競技の様子などをカメラに収め、北京五輪の国際映像を制作する部門です。(本文へ戻る
注2
IBC
International Broadcast Centerの略。五輪やFIFAワールドカップ™などの国際大会開催時に設置される国際放送センター。世界各国の放送局のスタッフと機材が大会期間中IBCに入居し、視聴者に向けた中継映像の大部分がIBCで作られました。(本文へ戻る

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