ATMルータの設定例
ATM専用線サービスによる2拠点LAN間接続
【オーバーサブスクリプションを利用した帯域の有効活用】
ATM-R-1の設定 (vp_shaper利用) ATMメガリンクサービスの場合
- interface ether ip_address=192.168.1.1/24
- interface atm_u_1 vpvc=0/32 ip_unnumbered
- interface atm_u_2 vpvc=0/33 ip_unnumbered
- interface atm_u_3 vpvc=0/34 ip_unnumbered
- interface atm_d_1 vpvc=0/32
- interface atm_d_2 vpvc=0/33
- interface atm_d_3 vpvc=0/34
- vp_shaper vp=0 pcr=3
- vc_priority vpvc=0/32 group=1 priority=1 pcr=0.4 mcr=0.4 tagging=no_tagging
- vc_priority vpvc=0/33 group=2 priority=1 pcr=3.0 mcr=1.5 tagging=no_tagging
- vc_priority vpvc=0/34 group=2 priority=2 pcr=3.0 mcr=0.3 tagging=no_tagging
- ip_route 192.168.2.100/32 atm_u_1 2
- ip_route 192.168.2.128/26 atm_u_2 2
- ip_route 192.168.2.192/26 atm_u_3 2
ATM-R-1の設定 (vc_shaper利用) メガデータネッツの場合
- interface ether ip_address=192.168.1.1/24
- interface atm_u_1 vpvc=0/32 ip_unnumbered
- interface atm_u_2 vpvc=0/33 ip_unnumbered
- interface atm_u_3 vpvc=0/34 ip_unnumbered
- interface atm_d_1 vpvc=0/32
- interface atm_d_2 vpvc=0/33
- interface atm_d_3 vpvc=0/34
- vc_shaper vpvc=0/32 pcr=0.4 mcr=0.4 tagging=no_tagging
- vp_shaper vp=0 pcr=2
- vc_priority vpvc=0/33 group=1 priority=1 pcr=2.0 mcr=1.0 tagging=no_tagging
- vc_priority vpvc=0/34 group=1 priority=2 pcr=2.0 mcr=0.0 tagging=no_tagging
- ip_route 192.168.2.100/32 atm_u_1 2
- ip_route 192.168.2.128/26 atm_u_2 2
- ip_route 192.168.2.192/26 atm_u_3 2
- 同一VPの中に3つのVC(VCI 32,33,34)を定義し、VCI=32とVCI=33,34が別グループに設定しています。同じグループのVCI=33,34についてはプライオリティをVCI=33を高く設定します。
- グループについては対等,グループ内についてはプライオリティの順に優先され、同じプライオリティの場合には対等の扱いを行うため、全てのVCが各VCのPCR値以上の送信パケットがある場合には2つのグループにはVPのPCR値の半分の帯域までは出せます。
一方、同じグループに設定されたVCI=33,34については、VCI=33の利用帯域の残りの帯域だけがVCI=34で利用可能です。VCI=32, 33に送信パケットが存在しない場合にはVCI=34の帯域はフルに利用できます。パケットの流れ方に応じて利用される帯域が時間的に可変にあります。この動作を利用して、VCI=32に音声、VCI=33にTV会議、VCI=34に通常データのサービスを割り当てています。 - vp_shaperコマンドを利用した場合各VCについてはシェーパがかけられていないため、ATMメガリンクサービスのようなVPサービスの場合は問題はありませんが、メガデータネッツのようなVCシェーパを基本にしたサービスの場合には、VC単位でシェーピングを行った後VP単位でのシェーピングを必要とします。