ATMルータの設定例

設定例の一覧に戻る

Arcstar IP-VPNサービスを適用した音声・データ統合ネットワーク

図

ATM-R-1の設定

  • interface ether ip_address=192.168.1.1/24
  • interface atm_u_1 vpvc=0/32 ip_address=192.168.121.2/30
  • interface atm_d_1 vpvc=0/32
  • vc_shaper vpvc=0/32 pcr=1.0 mcr=0.4 tagging=no_tagging
  • ip_route 10.10.1.1/24 192.168.1.254 1
  • ip_route default atm_u_2 2
  • filter 1 ether high * 192.168.1.100/32 * * * *
  • filter 2 ether middle * * * * 2087 *
  • precedence atm_u_1 low 2
  • atm_oam=on

  • 音声(VoIP)、DLSw用データ、一般データの3種類のサービスクラスをArcstar IP-VPNの優先制御サービスと連動させます。
  • PCR1Mbpsの帯域保証PVCを利用する例を示しますが、mCR帯域を0.4Mbpsを確保しVoIP用に使います(音声20cH相当)。0.4Mbpsは必要帯域という意味であり、ルータ動作としてはどう設定しても変わりません。
  • フィルタ設定の1でVoIP GW出力を最優先に設定します。他のパケットよりも優先されます。
  • フィルタ設定の2でLAN系ホストのDLSw(ポート番号2087)の出力を優先に設定します。
  • precedenceコマンドによりArcstarIP-VPNでの優先制御との関係付けを定義します。フィルタ設定で最優先設定されたパケットのprecedenceビットを2、フィルタ設定で優先設定されたパケットのprecedenceビットをデフォルト値の1とし、ATM回線送信の際には非優先バッファから送出されます。フィルタ設定により最優先あるいは優先を宣言されていない非優先パケットのprecedenceビットはデフォルト値の0となります。
  • OAM機能をonとすることでArcstar IP-VPNからのOAM Loopbackに応答します。
  • DLSw用データ、一般データのようにデータパケットに関して2種類のサービスクラスをArcstarIP-VPNの優先制御サービスと連動させる場合には、メガデータネッツの一部保証PVCサービスと組み合わせることができます。
    設定事例としては示しませんが、tagging設定でmCR値と連動させたCLPタギング処理を活用すれば優先制御機能を十分に引き出せて利用することが可能です。

設定例一覧に戻る

ページの先頭へ