新世代リモート制作や映像素材伝送を実現する
All-in-one 4K/8K非圧縮映像光伝送装置『 』新発売
2022年6月14日

NTTエレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:佐藤 良明、本社:神奈川県横浜市神奈川区、以下 NTTエレクトロニクス)は、長距離・大容量伝送可能な光パケットトランスポンダと、非圧縮映像機能が一体化し、画質劣化なく極低遅延の4K/8K双方向映像伝送を可能にした4K/8K非圧縮映像光伝送装置『MediaRouterX』を6月から発売いたします。

4K/8K非圧縮映像光伝送装置『MediaRouterX』は、1Uシャーシに光トランスポンダ、L2/L3ルーティング機能、Media over IP機能をすべて実現することをコンセプトに構成されています。今回、NTTエレクトロニクスでは、NTT未来ねっと研究所の「非圧縮8K120p対応超低遅延映像伝送技術」をもとに、ホワイトボックス型光パケットトランスポンダに実装可能とする4K/8K SFR(標準フレームレート)/HFR(ハイフレームレート) Media over IP機能(SMPTE ST 2110)に対応した非圧縮映像伝送用プラグインユニット(Video PIU)を開発いたしました。

ダークファイバ利用やお客様自営回線の利用、および将来のAPNの普及により、現在は圧縮が主流の映像素材・局間伝送において、今後拡大していくと想定されるリモート制作、eスポーツ、超高臨場遠隔コミュニケーション等、非圧縮・極低遅延が求められるアプリケーションに対応した製品となっております。

発売にあたりまして、2022年6月15日(水)~17日(金)に幕張メッセで開催される展示会 Interop Tokyo 2022 弊社ブースにて動態展示いたします。Interop Tokyo 2022では、会場内に構築するネットワーク「ShowNet」にコントリビュートし、4K/8K非圧縮映像伝送サービスを提供しています。また、有力メディア各社のキーマンと学術界の識者によって編成される審査会が審査し「今年の一品」を決めるBest of Show AwardのMedia over IP部門にエントリーし、ファイナリストにノミネートされました。アワードは、6月15日に決定いたします。

本体の写真

MediaRouterX本体

モジュールの写真

Video PIU Module

用語解説

SMPTE ST 2110:
4K/8K映像を非圧縮または、軽圧縮してIP化する規格。映像・音声・補助データを別々のストリームで伝送する。
ホワイトボックス型光パケットトランスポンダ:
ホワイトボックススイッチと光トランスポンダが一体化した装置。
APN:
All Photonics Networkの略。NTTが提唱するIOWN構想の1つであり、ネットワークから端末まで、全て光技術で接続する次世代ネットワークのことで、NTT研究所は実現のための研究開発をおこなっている。

利用シーン①[リモートプロダクション ~番組制作のコストダウン~ ]

MediaRouterXは、200Gbps光コヒーレント伝送に対応し、中継現場とスタジオ間をダークファイバ、自営網、および将来普及が見込まれるAPNを利用し、画質劣化なく極低遅延で長距離・大容量の素材伝送を可能としました。PTP機能による複数映像の同期伝送を実現し、従来型番組制作であるの中継車を現場に持ち込む必要がなく、番組制作のコストダウンに寄与します。また、回線冗長機能によりシステムの高い可用性を実現しました。

利用シーン②[遠隔コミュニケーション ~高画質・極低遅延で超高臨場感~ ]

MediaRouterXは、4K/8K映像・音声を双方に長距離伝送することが可能とすることで、電話会議やWeb会議では実現できない、超高臨場かつ低遅延の遠隔コミュケーションを実現することができます。また、映像伝送だけでなく、データ伝送にも対応しており、映像伝送で使用していない場合でも、社内ネットワーク機器として利用することも可能です。

本件に関するお問合せ先

NTTエレクトロニクス株式会社

[製品関連のお問合せ]
営業推進部 国内営業部 第三部門 石井

[本ニュースリリースのお問合せ]
営業推進部 広報宣伝担当 関谷

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